松崎良男先生 基調講演 

広視野レーザ顕微鏡による静的シールの性能評価

会場 富山県立大

2014年3月8日に富山県立大学で日本機械学会 北陸信越支部第51期総会・講演会が開催されました.

これまで永きに亘り金属ガスケットを研究してこられた石川高専の松崎先生が基調講演を行いました.


基調講演冒頭の様子


実験装置

長年使ってきた実験装置の模式図であり,ガスクロマトグラフで計測するのが研究の特徴.

この装置で検出できる漏れ量は,わかりやすく言うと最小で11.5年で1リットルである.


実験結果一例

広視野レーザ顕微鏡でガスケットを観察するとフランジとの接触痕が全周に亘り観察される.

これより,気体がガスケットの円周方向に漏れるのか半径方向に漏れるのかが判別できる.

その結果,漏れ実験を行わなくても,ガスケットとフランジを押しつけただけで漏れ速度を

定量的に求めることが可能となった.




質疑応答

質疑応答の時間には,これまでの研究の苦労話も披露されました.接触面をきちんと観察し

なければ,気体の漏れ量を定量的に予測することは不可能となる.このような観察をきちんと

行っている研究グループは他にはないとのことでした.





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