精密工学会北陸信越支部(新潟県)
特別講演会「精密回転機械として見たジェットエンジン・ロケットエンジン」
2016年11月17日(木) 14:40−16:10
新潟大学産学連携共同研究棟2号棟(旧VBL)1階 大会議室
- 講 師:
- 株式会社IHI 技術開発本部 基盤技術研究所 機械要素研究部 部長 本井 久之 氏
- 講演概要:
- 空や宇宙を飛ぶのに欠かせないジェットエンジンやロケットエンジン.
これらは燃焼ガスを噴き出すことにより推力を得ていますが,その燃焼ガスを作り出すために,実は精密な回転機械が用いられています.
本講演では,これらのエンジンの仕組みを説明することから始め,どの様な場所に設計や製造の苦労があり,それらをどのように克服しているかを紹介します.
本井氏の特別講演は,豊富な開発経験を基にしながらも,機械系の学生向けに焦点を絞ったジェットエンジンとロケットエンジンの幅広い内容で,エンジニアの卵である学生には大変参考になりました.
講演内容は以下の通りでした.
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航空機用ジェットエンジン
古典的なジェットエンジン(ターボジェットエンジン)の仕組み
近代的なジェットエンジン(ターボファンエンジン)の仕組み
設計現場における数々の戦い
今後の開発動向
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ロケットエンジン
燃料を燃やしてエネルギーを得るには?
(航空機用ジェットエンジンとは何が違う?)
実際のロケットエンジン(H-UA 1段エンジン LE-7A)
固体ロケットの仕組み
現在開発真っ只中 新型基幹ロケット H3ロケット
学部4年生と修士学生を中心に多くの学生が特別講義に参加した.この中から航空・宇宙開発へ進む人材がでるかも知れない.