英文輪読第7回 6月11日


1.渡辺  2.小野崎  3.戸松  4.目黒  5.鈴木  6.AZLI

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渡辺 訳

第5章
弾性押し込みの応力場

5.1 序論

2つの弾性体の接触から生じる応力の特質はかなり重要であり、それはヘルツによって彼の電気学の研究が有名になる前の1881年に初めて研究された。 点荷重や球状や円筒状の平面のパンチ、そしてダイヤのようなひし形といった押し込みから生じる応力は全て実用的な影響力がある。 接触力学の分野におけるその後の展開は様々な研究分野の理論の応用に適応されている。 圧子によって発生した弾性応力場は、そのくぼみの形が球状や円筒状、あるいはひし形の角錐、もしくはそれらが合わさったものであろうと、よく定義される。 くぼみが存在する面の、ある応力場の最も局所的な特徴は、工学材料の機械的性質を詳しく調べるための理想的な手段を生み出すことである。 このような研究について考える前に、始めに我々に要求されることは、様々な圧子の表面形状、と関連する弾性応力場の詳細な知識である。そして、これこそが今回の章の主題である。 しかし、様々な圧子と関連するようなくぼみが存在する部分の応力場の数学的導出はここでは与えられておらず、十分な詳細はどのようにして、これらの応力が第一法則から計算されるのか、という一般的な考えが示されている。
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小野崎 訳

5.2 ヘルツ接触圧力分布

ヘルツは局部的変形の性質や、相互接触の状態に置かれた二つの弾性体の間の圧力分布に関わっていた。 彼は確かな境界条件を満足するような接触面の形を決めることを追求した。すなわち…
1.変位と応力は弾性体の平衡の微分方程式を満足しなければならない。そして応力は接触面から遠距離のところで消えなければならない。
2.その物体は摩擦のない接触である。
3.物体の表面で垂直応力はゼロ。外側とその反対の接触円の内側も等しい。
4.二つの物体の表面の間の距離は、内側でゼロであり、接触円の外側でゼロより大きい。
5.円接触の領域に関して円接触の圧力分布の積分は二つの物体に作用する力を与える。


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戸松 訳

これらの条件は公式化された問題の数理処理の中で骨組みにより定義される。 ヘルツは2次関数により2反対面の形状を表すことにより一般的解析をつくった。 また接触球の場合に特に注意して与えた。 2物体の2次曲面ととくに得られる上記の条件4は接触面の形を定義する。 条件4にもかかわらず2つの接触する物体は弾性で半無限で半空間と考えられる。 この後の弾性分析は一般に半無限、半空間で垂直応力の適切な分布に基づく、 だからあとに続く公式の中の規定、接触円の半径は接触物体の半径よりも微小である。 電位の理論から推理して、ヘルツは楕円分布は問題の境界条件を満たすと推定し、球体の場合の圧力分布は、


siki


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目黒 訳

ヘルツは、内部のすべての点の応力の大きさの計算はしなかったが、表面上で計算した物と、対称軸に沿った所で計算した物の補間によって、彼らの特徴を提案した。 応力範囲は、球状圧子は1904年フーバーによって一番最初に詳しく計算されたらしく、それによる平面のギザギザと関連する。 またその後に、フッシュが1913年、フーバーとフッシュが1914年、そしてモアトンとクロースが1922年に行った。 さらに最近、スネッドンの積分変換法は、いろいろな圧子対応する垂直応力の軸対称な分布に適用された。 大規模な数学的処理は、グラッドウェルによって与えられ、実用化に向けた入手しやすい文章は、ジョンソンの物である。 以下のセクションでは、私たちは、最も一般的に使われる圧痕公式の一部で、それらを微分する以前を含まないもの要約する。

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鈴木 訳

5.3 応力場の圧入解析

ある特定の圧子に関連する応力場の押し込みの数学的記述は点接触の状況の分析から始まる。 これは1885年にブシネスクによって研究された。 そう呼ばれている点接触においてのブッシーネスクの解決法は応力分布に接触領域内で重ね合わせの原理を用いて圧力分布を決定させる。 球状や円筒状の平らなパンチ圧子を伴う押し込みのような接触構造は試験片表面で強さが変化している点荷重の適切な分布を見ることができる。 また内部の応力分布は圧入応力場のそれぞれの点荷重の重ね合わせによって与えられる。

5.3.1 線接触
ナイフの先端の接触に生じるような、線にそって伸びる均一に分布した集中して力がかかる二次元の場合では特に関心がある。 問題に対しての最初の分析による解決法はフラマントによる。 試験片内での応力分布は接触地点に向かって放射線状に向いている。 試験片内のいくらかの地点rでは半径応力、二次元の極座標で(図5.3.1座標系を参照) 試験片表面に垂直な単位長さあたりの荷重Pは以下によって与えられる。

siki
 
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AZLI 訳

 
 
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1.渡辺  2.小野崎  3.戸松  4.目黒  5.鈴木  6.AZLI

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