第08回英文輪読05月10日

'青山'訳

次の節で見るように、摩耗の単純なモデルは、滑っている物体から取り除かれる材料の量は、接触領域上の滑り距離および公称圧力(垂直荷重を見かけの接触面積で割ったもの)に依存することを示唆している。摩耗は通常、試料を間隔をあけて取り出し、計量または測定するか、電気的または機械的変換器を用いてその位置を連続的に測定し、寸法の変化から摩耗を推定することによって測定される。共形でない接触(例えば、図5.2(b)、または図5.3)の場合、磨耗によって接触の見掛けの面積が増加するため、試料上の摩耗跡のサイズを測定することによって定量化することができる。この摩耗を判定する方法は、例えば4ボール試験で一般に使用されている。明らかに、中断されたテストでは、測定または計量後に試料を正確に同じ位置と向きに置き換えるよう注意しなければならない。

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'岸'訳

摩耗試験中に連続的に摩擦力を測定し記録することが賢明である。これは、通常、試験片の接線方向の力、または回転する対向面のトルクを測ることによって行われる。連続的な摩擦の記録は、μの数値を与えるだけではなく、モニタリングすることで摺動の挙動の変化を知ることを可能にする(たとえば、μの上昇や下降、または滑らかな跡から不規則な跡の変化)。これらの変化は、大抵、表面の性質や地形、あるいは摩耗のメカニズムの変化をもたらします。たとえば、慣らし運転はこのような方法で保護している酸化物または潤滑膜の分解をしるために調査できる。そのような変化の知識は、絶対的な摩耗率の測定よりも価値がある。様々な目的のために、試験片と対向面の間の連続的な電気による接触抵抗は有益であり、(なぜなら)それは酸化物またはEHL膜の厚さを評価する手段を提供するからである。静電容量測定は、そのような情報とは別のソースを提供する。

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'金籐'訳

すべり状況下の磨耗はすべり距離に依存し、それだけでなく、ある程度すべり速度と試験時間に依存するがそれらは独立的な要素である。すべり速度は摩擦エネルギーの消失速度に影響し、また、それらが起因となって境界面の温度に影響する。ある摩擦試験で試験期間を半分にし、摩擦速度を二倍にした場合にも同じ結果が得られるとは想定されないだろう。すべり速度の変化によって摩擦のメカニズム、および速度に急激な遷移が起こるためである。

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'笹原'訳

摩擦もすべっている表面の間で通常の接触圧に依存します、そして、以下のセクションで示されているように、遷移は接触圧の変化によって一般に引きおこされます 試験片の長さの寸法も重要です、接触圧から独立して、長さのある試験片の先頭のエッジの近くで形成される磨耗破片はより多くの影響を持つそれが通過する通路の接触範囲にあるときに、短い試験片で持つよりも

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'佐藤'訳

垂直荷重,接触面積,摺動速度および試験時間の主要な変数とは別に,摩耗試験においていくつかの他の要因も考慮して監視しなければならない.試験温度は,材料の機械的特性と,熱で活性化される化学的プロセスに及ぼす影響を通して重要であるが,これらはしばしば摩擦が引き起こす温度上昇によって影響を及ぼされることがある.潤滑システムでは,潤滑剤粘度に及ぼす影響も重要である.大気組成は非常に重要である.水蒸気や酸素のような反応性成分はすべての種類の材料において摩耗速度および機構に強く影響する.装置の向きは,おそらく驚くべきことに,試験の結果に影響を及ぼし得る.摩耗紛が対向面上に保持されるのではなく,重力下で接触領域から容易に落ちると,異なる挙動が見られる.

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'鈴木(翔'訳

上記で議論された全ての機械は無潤滑下(乾燥下)か潤滑下のどちらかで使用され、潤滑油は様々な用途に導入される。 潤滑システムにおいて、潤滑油の供給と潤滑膜の圧力分布の詳細と潤滑膜の厚さは重要な要因である。

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'田村'訳

上記の影響の総合的なリストは、決して可能でないことを示す。実記の有効な実験室シミュレーションを生成することは唯一有効な磨耗試験は実記でない実際の磨耗試験であることを示す。これは事実ではないがトライボロジストは可能性を常に認識しなければならない。シミュレートをしようとすると実際の状態から離れすぎてしまう。接触応力、熱すべり速度、および化学的環境は、すべて磨耗試験の重要な要素です。それを確実にすることは賢明だ。摩擦面の測定、磨耗した表面を綿密に試験後の摩擦粉を検査した。摩擦メカニズムは実記でない実際の摩耗試験の場合と同じです。実験室試験の結果は、実際の問題に自信を持って適用することが出来る。

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'松井'訳

 接触表面がたがいに滑るとき,片方もしくは両方の表面が摩耗する.この摩耗タイプの単純な理論解析は,もとはホルムとアーチャードによるもので,ここに与えられる.その単純さのいいことに,それはすべり摩耗に影響する主な変数を強調させる.またそれは摩擦係数Kを用いて,摩耗の激しさを述べる方法を得る.それは価値があり,広く使われている.そのモデルはもともと金属のために発展したが,同様にほかの材料の摩耗への見解を与えることができる.

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'山田'訳

見かけの接触面積または摺動速度が摩耗率に及ぼす影響についてはこれまでに言及されていない。式5.7によれば摩耗率Qはこれらの要因とは無関係である。多くの目的のためにこの主張は正しいがいくつかのシステムでは後述するように摺動速度の増加に伴い摩耗率の急激な変化が見られる。         

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'鈴木(風'訳

図5.4が示すのは,一つの突起の接触でそれを我々は摺動中の様々な進展段階において平面図の半径aの円と仮定する.図5.4Cにおいて,接触は最大に届いている.またこのとき,垂直荷重をこの円で支えている.それはδWで,以下で表される. このとき,Pは突起の塑性変形の降伏圧力である.(それは押し込み硬さHにちかくなる)

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