第04回英文輪読05月11日
'飯詰'訳
時々トライボロジの学問で利用され、振幅濃度関数と密接な関係があるそのほかの関数は、ベアリングレート曲線(もしくはアボットファイアストーン曲線)である。この曲線は、平らでなめらかな表面の側面を表し、調査対象の表面の側面に対してゆっくりと下がっていく直線を想像することで理解できる。その平面が初めて対象の表面の一点に触れたとき、ベアリングレート(側面の合計長さに対する接触長さの割合として定義される)はゼロである。直線がさらに下がると、表面の側面と交わる長さが増え、それゆえにベアリングレートも増える。最終的に、直線が表面の側面でもっとも深い谷の底に到達したとき、ベアリングレートは100%になる。図2.6に示すようにベアリングレート曲線は表面の高さに対してベアリングレートをプロットしたものである。ベアリングレート曲線を微分したものが振幅濃度関数である。
'伊藤'訳
丘と谷が表面を横切って分布する方法は、振幅分布またはベアリング比曲線のいずれによっても記述されない。2つの方法を使用して、この情報を断面から抽出することができる。 自己相関およびスペクトル分析。断面のグラフの自己相関関数Aは定義される 式2.5 したがって、表面に沿った幾らかの変位Bに対する自己相関関数の値は、断面を表面に沿って距離Bだけ移動させることによって得られる。移動されたプロファイル関数に対応する移動されていない値。結果として得られた曲線の下の面積を計算する。変位Bがゼロであるとき、自己相関関数の値は最大であり、単純に平均二乗粗さRになる。
'佐藤'訳
自己相関関数は表面に沿って距離β離れた地点での表面高さの相関の測定を供給する。 その曲線の形は特徴的なピッチと、もしあるとしたら、表面の特徴を統計的情報にまとめる。 表面のどんなに規則的なうねりでも自己相関機能の値と同じ波長の振動が現れる。 多くの実際の表面では、自己相関関数はβが増加するにつれて、着実に0にむかって減衰する、そして、指数関数に近似されるであろう。
'竹島'訳
表面形状に存在する、空間の振動数(すなわち、波長)についての正確な情報を伝えるパワースペクトル密度関数P(ω)は自己相関関数のフーリエ変換である。 (2.6)式 パワースペクトル密度は、仕上げ面について研究するのに特に適した関数である。 それは機械加工の過程から結果として生じるかもしれない、どんなに強い表面周期性でも、はっきりと描いたり、分離したりするため→ 自己相関関数とパワースペクトル密度関数のどちらも、一部の現代の表面粗さ計によって、自動的に計算することができる。
'津守'訳
これまで私達はまるで粗面計によってもたらされた二次元のグラフを完全に原子配列の代表として扱ってきた。まだ多くの表面仕上げは方向性についてであり、そして断面図のグラフは単一方向の表面にとっての部分を代表する。表面の方向性(例えば、旋盤、フライス盤、研削盤によって作られるもの)は普通その表面の“畝”を横切るように動く針を持つ触針式粗さ計によって調べられる。したがって、その断面図そしてそれから由来するその粗さの基準はその表面の最大粗さを代表します。しかしそれらは加工痕と平行方向の表面特徴の分布についての情報は与えられない。
'平久江'訳
しかしながら、表面粗さ測定器が何度もすべての横断線の間をわずかにずらしながら標本を横切ることによって、表面の三次元図を生み出すことが可能である。 いくつかの接触式表面粗さ測定器は自動的に測定するだろう。 より早く感知するにつれて、光センサーを正方形に並べて備えられたデジタル光学干渉計もまた以前はそのような図を生産することができ、そして図2.7に示されるどちらの方法からも例が生み出される。
'渡辺(紘'訳
研削面と旋削面の明瞭な畝、そして対照的に方向性の乏しいショットブラストした面がはっきりとあらわれている。このようにして集められた高さデータも、真の表面の等高線図を生み出すのに使用される、あるいは二次元領域上で特徴的な分布に関する統計学を研究するため、あるいは表面間の接触面積を、高さデータを用いたモデルによる手法によって調査するために。
'渡邉(陽'訳
新しい機械表面のトポグラフィーはトポグラフィーを起こすために使われた機械過程に依存するまた素材の性質にも依存する。 同様に表面摩耗のトポグラフィーは摩耗が起こった後の状態に依存する。 多くの便利な情報はそれゆえに振幅密度関数と自己相関関数を含んでいる。 振幅密度関数の一例として実験で測定したヒストグラムの形式で3つの機械表面を図2.8で示す。
'淺田'訳
連続的な曲線は,実験データでの歪度と尖度の標準偏差の平均が同じ分布関数に理論的に適合する.センタレス研削仕上げされた難航の表面は,対照的な分布を示し,ガウス関数が適合される.(歪度=0,尖度=3).意図的な機械加工ではなく特に摩耗プロセスから生じる多くの表面は,ガウス分布に近い高さ分布である.しかしながら,機械加工プロセスと材料のいくつかの組み合わせは,明らかにガウス分布に従っていない.切削された軟鋼表面の曲線は,ほぼ左右対称であるが,むしろ3より大きいK値である.灰色鋳鉄を切削させると,著しく非対称な分布が生じる.