第01回英文輪読04月09日

'青山'訳

前章では、ドライメタル、多くのセラミックおよびいくつかのポリマーの滑り摩擦係数が0.5より低いということはめったになく、多くの場合むしろ高いということがわかった。工学的に利用する際に、μのこのような高い値はしばしばひどい高摩擦力や摩擦エネルギー損失をもたらす。したがって、ほとんど実用的な使用では、潤滑剤は表面間の摩擦力を減らすために使われる。

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'岸'訳

潤滑油はすべり表面の間に材料の表面自体よりせん弾力が低い材料の層を注入することで役割を果たす。同じ潤滑されたシステムでは、潤滑油は表面の凹凸の接触を完全に防げないかもしれない、だが潤滑油は表面の凹凸の接触を減らす、そして、また、接合らを作った力を減らすかもしれない。その他の場合では、潤滑油は完全に表面を離し、凝着部の凹凸は全く形成されない。したがって、多かれ少なかれ、潤滑油の用途は、いつもすべり摩耗の割合を減らす、そしてこのことは、潤滑油のもうひとつの重要な利点である。

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'金籐'訳

幅広い種類の材料が気体、液体、固体と形を変えて潤滑剤としてしばしば用いられる。様々な種類の潤滑剤を区別することはそれらの分野について議論する上で非常に便利である。流体潤滑においては表面と流体境膜は分かれ、流体境膜は通常、ベアリング表面上の表面突起部の高さと比較して厚いものである。フィルム上の静水圧は表面にほんのわずかで弾性的な歪みをもたらし、それらは最初に誤差として近似された。弾性流体力学は局所的な圧力が非常に高く、潤滑フィルムが非常に薄いため、表面上の弾性的な型崩れをもはや無視できない場合について述べている。事実、それらはこの潤滑状態において非常に重要である。境界潤滑下では、表面は吸着分子フィルムと分離し、適切な境界潤滑剤を含んだオイル、またはグリースによって常に覆われている。しかし、それでも明らかな凹凸の接触と凝着が発生する。固体潤滑剤はせん断力の小さな固体界面フィルムを供給することで機能する。

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'笹原'訳

私たちは下記のこれら4タイプの潤滑について議論するべきである。しかし1から3番目の潤滑はオイルやグリスのたいていのケースである。私たちはまず潤滑油やグリスの特性と成分を説明する。簡単な粘性の議論始めるのと一緒に。

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'佐藤'訳

潤滑油の目的において最も重要な性質はその粘性にある。粘度は、流体のせん断流れに対する抵抗の尺度を表し、流体内の平面上の単位速度勾配あたりのせん断応力として定義することができる。

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'鈴木(翔'訳

図の4.1はこの定義を説明している。 私たちは一方が相対速度V0を伴って、もう一方に対して平行移動している流体内の2平面を考える。 流体内の速度勾配dν/dyは2平面間で一定で変わることのないものとみなされていて、dν/dy=ν0/h(4.1)によって与えられる。 平面上に働くせん断応力はτである。 粘性ηはτ=ηdγ/dt(4.2)の関係によって定義されている。 同義の定義で、固体力学の背景によってより容易に理解されるかもしれないものが、方程式τ=ηdγ/dtによって与えられ、γは流体内のせん断ひずみである。 流体はせん断強さをもたないので、静的せん断応力に耐えることができないが、粘性は、せん断ひずみ速度dγ/dtに比例した動的せん断応力τが引き起こす。 比例定数は流体の粘性ηである。

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'田村'訳

上記で定義した粘度は動的粘性と呼ばれ、質量×長さ−1乗×時間−1乗を有する。したがって、動的粘度のSI単位はパスカル秒(1Pa×s 1 kg m s -1)である。これらのユニットでは動的粘性はほとんど示されていませんが、より一般的にはセンチポイズが使用されます(1 cP 10-3 Pa s)。典型的な潤滑油は、2?400cPの範囲の動的粘性を有する。室温における水の粘度は約1cP

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'松井'訳

しばしば計算の中で,流体の密度に対する粘度の比があらわれる.この量は動粘度として知られている.それはSI単位ではメートル二乗毎秒で,ふつうはセンチストークスの単位で使われる(1cSt = 10^(-6)m^2/s). 

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'山田'訳

ほとんどの潤滑油は鉱物由来であり、約300〜600の平均分子量を有するいくつかの異なる炭化水素を含んでいる。主なものに20〜30個炭素原子を含んでいる直鎖または分枝鎖を有する飽和長鎖炭化水素(パラフィン)や炭素原子20個までの側鎖が結合した5または6員の炭化水素環がある。芳香の構成成分はまた小さな割合で存在する。それは飽和側鎖を有する1つ以上のベンゼン環から構成される。ほかの多くの成分は通常より少量で存在する。鉱物油はナフテン類が長いパラフィン系側鎖を有し、炭素原子の大部分がパラフィン鎖中に存在するパラフィン系と、ナフテン系側鎖が短く環内の炭素原子の割合が側鎖よりもわずかに小さいナフテン系、または混合種である。         

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'鈴木(風'訳

合成油を潤滑油として使用した条件下,たとえば極端な高温や低温,もしくは難燃性 の条件では,鉱物油は不適当であるということが肝要だ.典型的な合成油の中では,有機エステルが幅広い温度帯で潤滑油を注せ,例としてガスタービンでは,ポリグリコールが素晴らしい境界潤滑特性を持ち,(4.6節参照)高温下では個体の残渣を残すことなく分解する上,シリコンは化学的に非常に安定しており,低温及び高温で機能し,電気的にも絶縁である.しかしながら全化学合成油は鉱物油に比して高価である.それ故にこれらは特別な要求を適用する場合のみ使用する.

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