第07回英文輪読05月07日

'青山'訳

凝着摩耗という用語は、すべり摩耗を表すために時々使用されることがあるが、その使用は誤解を招く可能性がある。私たちが見るように、凝着はすべり摩耗において重要な役割を果たすが、それは関与する可能性があるいくつかの物理的および化学的過程のうちの1つに過ぎない。したがって、私たちは「すべり摩耗」を一般的な用語として優先的に使用する。スカッフィング、スコアリング、ガリングという言葉は、しばしば激しいすべり摩耗と関連していますが、はっきりしておらず、それらの使い方は大西洋の二つの大陸で異なる。英国で使われるスカッフィングは摺動面間の局所固相接合に伴う局部的な表面損傷を指します。この用語は、通常、高い滑り速度(5.8節で論じる)における潤滑の破壊を記述する際に頻繁に使用されます。アメリカの使い方では、上記のようにスカッフィングの同義語としてスコアリングが使用される。そして両方の用語も研磨粒子による引っかきを意味することがあります(第6章を参照)。ガリングは局所接合によるより深刻なスカッフィングの形を表し、ひどい表面損傷に関連している。この言葉は、しばしば低速の無潤滑すべりで生じる損傷を指し、それは表面が激しく粗くなることや、材料の大きな断片の一部の癒着または変形によって特徴づけられる。ガリングは潤滑膜が壊れるときに見かけの潤滑系内に生じ、次いで表面の焼付きやすべり系のひどい損傷によって続けられる可能性がある。

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'岸'訳

多くの様々な実験の手法が滑り摩耗を研究するために用いられてきた。研究室での摩耗の研究は、通常、摩耗が発生するメカニズムを調べるためか、または実際のアプリケーションをシュミレートし、摩耗率や摩擦係数に関する有用な(設計)データを提供するために行われる。両方の目的のために、摩耗に影響を与えるすべての変数の制御や測定はとても重要である。摩耗率や摩擦がたいてい摺動条件に決定的に依存することを理解することが不可欠である。実際に条件のわずかな変化は、支配的なメカニズムや摩耗率に関連した急激な変化につながる可能性がある。試験の結果が実用的なアプリケーションのシュミレーションとして、またはより広い科学的目的のために有用である場合は、綿密な制御とモニタリングが不可欠である。

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'金籐'訳

図5.1にいくつかの一般的に使用されているタイプの摩擦試験器具を示す。トライボメーター(摩擦計)は1774年に摩擦力を測るための器具を指す言葉として初めて使用され、今現在もまれに使用されるが、最近では不恰好ではあるがトライボテスターと称され、それに関連した動詞もつくり出された。

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'笹原'訳

fig.5.1で示されている方法は2つのタイプに分けられるかもしれません: スライドする表面が対称的に配置されたそれらは そこにおいて、同一の材料の2つの表面の磨耗率は同じこと、そしてより一般的な配置にならなければなりません システムが本質的に非対称の所では、その場所において2つのスライド体は、同じ材料であっても、以下に記す理由のためにほぼ間違いなく異なる磨耗率を経験します。

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'佐藤'訳

対照的な配置は摩耗を研究するのにはあまり使われない.例はリングオンリング(または二つのディスク)装置であり,線に沿って(図5.1のA),または面と面が向かいあってのどちらかで接触している.このような装置は両方の構成要素を回転させるだけで真に対称的になる.

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'鈴木(翔'訳

最も一般的な非対称試験装置は円盤の平らな面(C)かふち(D)かのどちらかに押し付けられたピン、もしくはリング(E)や平面(F)上のピンに荷重をかけたブロックを用いる。 これらの場合、接触は初め、広範囲の名目接触領域上にあるかもしれない(例えば平面盤上のふちのピンや共形のリング上のブロック)、もしくは点または線上だけかもしれない(例えば円盤の側面のピンやリング上の平面ブロック)。 コンフォーマルやカウンターフォーマルな接触のこれらの種類の詳細を図の5.2に示す。

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'田村'訳

非対称配置では、対のひとつの構成要素、一般にピンまたはブロックは通常、試験片として処理され、磨耗率が測定される構成要素である。ほかのディスク、フラットまたはリングはカウンターフェイスと呼ばれる。

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'松井'訳

 ほかのテストにはフォーボールテストがあり,図5.3に示す.低いほうの3つのボールは装置の中で一緒に回り,上のボールと相対的に動く.上のボールは一定の垂直荷重のもとで動かずに固定され,下向きに押されている.ボールはたいてい,回るベアリングの鉄球(9.2.2節参照)からつくられる.そのテストはしばしば,材料の動きを研究することよりも,潤滑油の性能を評価するのに使われる

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'山田'訳

第二章で詳述したようにモデルの出発点は仮定であり表面突起が接触するところで接触が発生し、真実接触領域は個々の表面突起の接触領域の合計に等しくなる。この領域は通常の荷重に大変比例するがほとんどの条件下で少なくとも金属の場合、表面突起の局所的な変形は塑性変形であると仮定できる。         

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'鈴木(風'訳

いくつかの滑り摩耗試験法は,国家標準の対象である.例として,ブロックオンリング(ASTMG77),クロスシリンダー(ASTMG83)ピンオンディスク(ASTMG99,スフィアオンディスク(DIN50324)及び幾何学的なロータリングピンオンフラット(ASTMG98)がある.

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