Research
過去の研究内容
広視野レーザ顕微鏡を用いた金属ガスケット全面の微小流路の評価
金属平形ガスケットは,高温・高圧などの過酷な状況下においてフランジの接触面から液体や気体の漏れを防ぐために使用される重要な配管要素である. 過酷な環境下ではフランジとガスケットの金属同士の接触を基本とするために,完全に漏れを防ぐことは難しく,表面微小突起のすきまから僅かに漏洩が生じてしまう. ガスケットからの漏洩は環境汚染や事故に繋がるおそれがあるため,漏れ量を正確に予測する技術を確立する必要がある. 当研究室では過去に高分子膜法を用いてフランジとガスケットの接触状態を観察した. この手法は接触面間に高分子の薄膜を挿入して加圧し,接触痕を転写するものであり,真実接触面積を過大に評価してしまう. 本研究では広視野レーザ顕微鏡によりガスケット全面の画像を取得し,真実接触面積を測定した. これにより,微小漏れ流路の流路長さや流路幅を求めることが可能となる. これを基に漏れ量の計算を行うことで,より正確な漏れ量の予測が行えるようになった.
ポスターはこちら