このページではトライボロジー研究室の昨年度の研究内容について書かれています.


大学院生募集

当研究室では学内外関わらず,大学院生を募集しています.研究テーマ,トライボロジーに 興味のある方,お気軽にお問い合わせ下さい.

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Research

研究内容

機能性ゴムローラの摩擦特性の評価
Roller

プリンタには様々な役割のゴムローラが内蔵されている. このゴムローラに劣化や摩耗が生じると,印刷欠陥が生じるようになる. プリンタの印刷品質を維持・改善するためには,最適な摩擦特性を持つゴムローラを設計・開発する必要がある. そのために,ゴムローラの摩擦メカニズムを解明する必要がある. 本研究では,実際のプリンタに内蔵されているA4サイズ(260mm)やA3サイズ(330mm)のゴムローラの接触状態と,摩擦特性を明らかにするための基礎研究を行った.


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機能性ゴムローラ全面の接触面観察
Roller

この研究では,ゴムローラ全面における微視的な接触状態を調べた. 従来では,ゴムローラと相手面との接触部(NIP)は広域であるため,シミュレーションに頼らざるを得なかった. しかし,当研究室が開発した広視野レーザ顕微鏡を用いることで,実際の接触面観察画像を短時間で取得することが可能になる. 取得した画像をつなぎ合わせることで,ゴムローラ全面の接触面観察画像にした. 接触面観察画像から,ゴムローラの軸方向でNIPがどのように分布しているかを明らかにすることができた. 接触させたゴムローラに回転を付与し,接触面のすべり量や摩擦トルクを計測することでゴムローラの摩擦特性を調べた.

微小領域における摩擦特性解明

場所によってすべり量に差が生じる原理を解明するために,微小領域におけるゴムローラの摩擦特性を調べた. また,新品と耐久品ではゴムローラ表面の化合物の構造に違いがないか調べた.

コロナ放電による影響

印刷機の内部ではコロナ放電が発生している. 放電によりゴムローラの表面が損傷または変質している可能性がある. そこで,コロナ放電の照射装置を構築し,放電がゴムローラに与える影響を調べた.