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高配向カーボンナノチューブ膜の変形挙動の解明
カーボンナノチューブ(CNT)は直径がナノスケールの細長いチューブ状の炭素であり,優れた機械的強度,柔軟性,熱伝導率を有したナノ材料である. これらの特徴を活かした様々な応用が期待されている. SiC単結晶の熱分解により生成される高配向CNT膜は,SiCの基板上にCNTが高密度に垂直配向している. この高配向CNT膜を固体接触面に挟み込むことで,CNTが弾性変形し相手表面粗さに追従し,高い真実接触面積率を達成できる. このことから接触熱抵抗の大幅な低減を実現することが期待されている. しかしながら,高配向CNT膜接触時のCNT 微視的変形挙動が明らかでなく,最適な設計ができないのが現状となっている. 本研究では,広視野レーザ顕微鏡を用いることで,高配向CNT膜の接触面の観察を行い,接触面圧の変化による高配向CNT膜の変形挙動を明らかにした.
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