鉄道車両の製造過程において,構体を組み立てる際に問題が発生する.
構体とは鉄道車両の車体のことである.
これを組み立てる際,構体の各パネルを密着させ溶接によって固定する.
しかし,溶接時に発生する熱によって構体の各パネルに歪が発生してしまい,車両自体が変形してしまう.
従来この歪つまり車両に発生した変形量を定量的に測定する方法がなく,修正加工に多くの時間を要してきた.
そこでレーザ3次元座標測定システムを用いることでその変形量を定量的に表し,修正加工にかかる時間を短縮することが本研究の目的である.