Research
現在の研究内容
骨接合プレートの新しい締結方式
骨接合プレートとは,プレートとスクリューから構成され,関節や関節付近の骨折部に設置し,負傷した骨を支える役割を果たす医療器のことである. 骨接合プレートには,プレートに対してスクリューが垂直方向だけでなく角度を付けて締結することのできる,ポリアクシャルロッキング機構が締結要素として求められている. この機構を用いることで,骨折後の骨を力学的・解剖学的に良好な位置で固定することが可能となる.しかし,スクリューをプレートに対して角度を付ける機構には,固定力の低下とプレート厚の増加が問題となっている. 本研究では橈骨・尺骨への適用を目的とし,既存の問題点を克服し,さらにプレートの厚さが薄くとも固定力が得られる新機構として,同質材のスクリューでのプレートへのタッピングを用いた固定方法を考案した. そこで,最適な機構形状を解明し,また機構の強度を明らかにした.