Research
現在の研究内容
広視野レーザ顕微鏡を用いたゴム材-床材間の摩擦特性の解明
靴底と床面のすべりによる転倒・転落事故が年々増加しており,このような事故の防止に新しい床仕上げ材料,履物,ワックスなどが数多く開発されている. しかしすべりの観点から見た場合必ずしも満足できるものばかりではない. そこで,物体間のすべり現象の問題に対してミクロな視点,及びマクロな視点でこれまで様々な研究がなされてきた. しかしながらこれらの中間領域に該当する,約10mm四方スケールの接触面の直接観察とそれに作用する外力の関係についてはいまだ明らかにされていない. この関係が明らかとなれば,すべりを的確に測定・評価することができ,床面や靴底の工夫をする際の有用なデータとなると考えられる. そこで,本実験では靴底を想定した超高透明シリコーンゴムと床材とを接触させ広視野レーザ顕微鏡による観察を行い,接触面画像,床材の表面形状,外力の測定結果から分析することで床材の表面形状が真実接触面積やすべりに及ぼす影響を明らかとした.