このページではトライボロジー研究室の昨年度の研究内容について書かれています.


大学院生募集

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Research

現在の研究内容

印刷機のサーマルヘッド-ベルト間の接触伝熱状態の解明
analysis

中間転写印刷方式は,印刷する画像を転写フィルム(ベルト)に印刷し,その転写フィルムを加熱して印刷対象に画像を転写する方式である. 印刷対象の表面に凹凸があった場合でもベルトが柔軟に変形するので画像を綺麗に印刷することができる. この印刷機では,顔料を溶融させるための加熱部(転写部)には多くの電力が消費される. この転写部には熱容量が大きい加熱ローラを用いている. 加熱ローラは温度応答性が悪く,常に加熱し続ける必要があるので消費電力が大きくなっていた. この部分を省電力化するために,加熱ローラの代わりにサーマルヘッドを用いて局所加熱する方式が考案された. サーマルヘッドを用いることで小型化(熱容量を低下)させることができ,温度制御しやすくなる. しかし,ベルトと接触しているサーマルヘッド表面には微小な凹みがあり,表面は硬質なガラスで覆われている. そのため,接触状態が悪化しやすく,伝熱性能の低下や故障を引き起こす可能性が示唆されている. 実機で接触状態を把握することは難しく,サーマルヘッド-ベルト間の接触伝熱特性が明らかになっていない. そこで本研究では,サーマルヘッド-ベルト間の接触伝熱特性を明らかにすることを目的とした研究を行っている. 現在は,(1)FEMを用いた実機転写部の接触伝熱シミュレーション,(2)接触面の可視化方法の考案 の2点の取り組みにより評価しようと試みている.


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